SDGs とは
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語で言うと「持続可能な開発目標」。持続可能な開発、もっと言えば、持続可能な世界を作るために必要不可欠な、向こう15年間の新たな行動計画として2015年9月25日に国連総会で採択された国際目標です。
持続可能な開発目標は、以下の17の項目からなります。
1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全な水とトイレを世界中に
7. エネルギーをみんなに、
そしてクリーンに
8. 働きがいも、経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤を作ろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで
目標を達成しよう
弊社の取り組み
日本羽毛製造株式会社が特に心がけ、取り組んでいる項目は、12番「つくる責任 つかう責任」です。
羽毛という素材は食肉生産の副産物ですが、近年家畜飼育をめぐっては地球環境や動物愛護の観点からセンシティブなテーマを抱えています。
だからこそ「今ある羽毛を無駄にしない、捨てない」というのが私たちのスタンスです。
たくさん売れればいいのだと、羽毛製品の大量生産&大量消費を推進するのではなく、生分解しない化学繊維ワタへの安易な転換を図るのでもなく、持続可能な製造について常に考え、事業を行ってまいります。
羽毛布団のリフレッシュ事業
羽毛布団の工場として創業した弊社は、かねてよりお客様にはご愛用の羽毛布団のクリーニング、リフォームを積極的にお勧めしてまいりました。
日本で羽毛布団が普及し始めたころは、「綿の布団のように打ち直す必要がない」と訴求する業者が多く、「汚れてくたびれるまで使ったら、そのあとは廃棄」というのが一般的でした。
しかしヨーロッパなど、古くから羽毛布団を使っている国々ではクリーニングやリフォームを繰り返し、羽毛を100年以上も大事に使う文化があります。
その「羽毛文化」を日本にも定着させたい。そんな願いとともに長年羽毛に向き合い、先駆的に羽毛布団のリフレッシュに取り組んできました。
羽毛布団回収・再生事業
また弊社は近隣自治体で廃棄物として回収された羽毛布団から羽毛を取り出して再生する事業にも長年取り組んでいます。
中古の羽毛を国内で丁寧に洗浄し再利用することは、必ずしもコスト・パフォーマンスがよいわけではありませんが、これこそ「持続可能な開発」のために不可欠であると確信しています。
ゴミ処理場で羽毛を焼却してしまえばCO2の元になるだけですが、再生させると新毛に負けない価値のある資源になります。適切な洗浄を施せば、羽毛のふくらみはかなり回復しますし、羽毛独特のにおいが新毛よりも少ない、清潔な充填物として復活するのです。
この素晴らしい素材で作った製品をたくさんの人々にお届けしたいという強い思いで、羽毛の再生と再生羽毛による製品づくりに従事しています。
エシカルな素材の採用
Jumou の衣類や小物にはできるだけエシカルな素材をと考え、オーガニックコットンなどを積極的に採用しています。
製品によっては合成繊維の利用が合理的だという場合も、生分解性繊維または再生繊維など、より環境負荷の少ない素材の可能性を探っています。
縫製工場が社会のためにできること
日本羽毛製造(株)は縫製品の製造業者として、どのように社会に貢献できるかということを常に心に留めて製造に従事しております。
製造のポリシー
長年実績のある布団製造だけでなく、もっと羽毛を生活に取り入れていただくためにアパレルにも力を入れていこうと考えるきっかけとなったのは2011年、東日本大震災のさなかに起こった原発事故でした。
電力不足による計画停電、省エネの呼びかけが続くなか、「羽毛なら電気がなくても暖かいし、軽い」と、「着て動ける羽毛製品」をお求めになる方が何人もいらっしゃったことで、羽毛の力を再認識しました。
災害はもうあってほしくないですが、残念ながら人の力では食い止められないものも多く、「地震大国」日本に住んでいればなおのこと、これからも災害やそれに伴う停電、節電、避難生活を余儀なくされたときに冷えから体を守る備えは必要でしょう。
そして非常時ばかりでなく、日ごろから職場環境や体質などで冷えのためにつらい思いをしている方がたくさんいらっしゃいます。その方々を笑顔にするため、よりファッショナブルな羽毛の衣類や小物を作りたいと考えています。
また弊社はかねてより防炎素材を用いた寝具の普及にも力を入れてきました。就寝中の火災で命を落とす人が一人でも減ることを願って。
その経験から防炎製品の性能を実感し、寝具のほかにも調理時の火が燃え移りにくい「防炎エプロン」を製造するなどして、世の中の役に立つ商品作りに努めています。
社会貢献活動
商品の製造・販売に関してばかりではなく、緊急の社会のニーズにも敏感でありたいと考えています。
たとえばコロナ禍でマスクの需要が爆発的に高まった時期には、緊急で不織布のマスクを大量生産し、近隣自治体に寄付いたしました。
先ごろの能登半島地震の際には被災地で救援活動をする団体に羽毛の寝袋を託しました。 大企業や大規模な支援活動を行える団体のようにではなく、中小企業ができる範囲のことではありますが、きっとお役に立てると信じ、そう願って社会貢献活動にも関心を持ち続けてまいります。